クラウドファンディング×漫画・アニメ制作で地方のPRを
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こんにちは!漫画化伝説広報担当のアヤコです。
最近では地方自治体が主導となった漫画での地域PR活動が増えています。ゆるキャラの活用などとあいまって、重要な広報活動となっています。
その中でも最近注目を集めているのが、クラウドファンディングを活用した漫画制作です。
クラウドファンディングとは、アイディアをWebサイトで発表し、それに共感した全国の人々から支援金を募ることができるサービスです。助成金や補助金、投資ではない、新しい資金の調達方法として注目を集めています。
「びわ湖高島・野鍛冶復活プロジェクト」では、現在では失われた農作業具専門の鍛冶「野鍛冶」を復活させ、「再び地域に鉄の打つ音を響かせたい!」という主催者の熱い想いに応じ、目標金額を上回る約72万円の金額が集まりました。
他にも地域観光の拠点をつくるプロジェクトや、児童養護施設を応援するプロジェクトなど、事業は多岐に渡ります。
地域のPRや町おこしをしたいけど資金が無い・・・そんな人のために、今回はクラウドファンディングを活用した漫画やアニメ制作の事例をご紹介します!
その1:地元出身の有名漫画家によるラッピング電車
「毎日かあさん」で有名な漫画家・西原理恵子さんが、故郷の高知県で自身がデザインしたラッピング電車を走らせ、観光PRに貢献するという企画。その名も「サイバラ電車できるかな」。
資金を調達するためにクラウドファンディングを立ち上げ、スタートして1週間で目標の648万円を達成!その後も出資者は増え続け、2016年2月段階で860万円を超えています。
http://nikkan-spa.jp/1044659
成功の要因としては、まず発案者の西原理恵子さんが地元高知県で絶大な人気を誇っていたこと、そしてこのクラウドファンディングプロジェクトの過程そのものを漫画にして発信していく、という企画だったことが挙げられます。つまりファンからすれば、このプロジェクトが大成功すれば、それだけ西原理恵子さんの漫画が読める、ということです。ただお金を募ってラッピング電車を走らせるだけではなく、ファンサービスに富んだ企画だったのです。地元の人達とファンのハートをがっちりつかみ、これだけ多くの資金を獲得できたのでした。
その2:京都市交通局によるPRアニメ制作
https://www.makuake.com/project/chikatetsu/
京都市営地下鉄の利用客増加を狙い、京都市交通局がデザイン会社と共同で進めているプロジェクト「地下鉄に乗るっ」のCMアニメです。2013年のプロジェクト発足以降、可愛いキャラクターがネットを中心に話題を呼び、京都の地下鉄をPRすべく数多くのメディアミックス展開がされていました。しかし京都市交通局の予算の都合により、2017年度の制作ができない状態に。
「ここまでファンに愛されているコンテンツを無くすのは残念」という思いから、アニメプロダクションの魚雷映像が、ファンと一緒にアニメを作り上げていくクラウドファンディングを設立。目標金額の100万円に達すると新作アニメが制作される、という企画でした。しかも集まった金額に応じて新キャラクターの登場やアニメーションの時間が長くなる、という内容なので、熱狂的なファンの支持を受けることになりました。
結果、2016年3月18日の企画開始以降、わずか2時間で目標金額の100万円を達成。その後も勢いはとどまることなく、一ヶ月半後の最終結果では、金額はなんと1042万2000円、サポーターの数は648人にまで達しました。
魚雷映像はこの大成功を受け、「最終的な目標は『地下鉄に乗るっ』の長編アニメ化だと明かしています。実現もそう遠くないのではないでしょうか。
その3:千葉県柏市の地域PRアニメ制作
https://faavo.jp/chiba/project/800#pj-single-nav
千葉県柏市のPRを目的としたアニメ「超普通都市カシワ伝説」の制作費をクラウドファンディングで募りました。柏市在住の脚本家・村井真也さんが発足したプロジェクトで、キャラクターデザインや主題歌などの制作スタッフは柏にゆかりのある方達が中心となっています。まさにおらがまちのプロジェクトですね。
「聖地巡礼」という、アニメや漫画の舞台やモデルになった場所に行くことが話題になっていますが、このアニメもその聖地巡礼を想定して制作されています。もちろん地域のPRにもなりますが、柏在住や以前柏に住んでいた方も「あ、この場所知ってる!」というように、あるあるネタとして楽しめる内容になっています。
いかがでしたでしょうか。クラウドファンディングを活用した、地域活性化の施策成功した要因は以下の2つであると言えるでしょう。
1:「漫画」や「アニメ」という、誰もが親しみ易いツールで注目を集めた
2:ファンや地元の人達のハートを掴む企画を行った
とくに2については、支援者が増えれば増えるほど作品がパワーアップするというリターンがあったので、支援した人達は「自分達で作り上げた」という意識が高まり、結果として大きな成功に繋がったと言えます。
それでは今回はこの辺りで!
■ 漫画化伝説のピックアップ制作事例をご覧ください
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