【担当者必見】初めて小冊子をつくる人が知っておきたいポイント【3】
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こんにちは、トリヤマです。
過去2回に渡って、初めて雑誌や小冊子をつくる担当者の方向けに、冊子づくりの基本となる考え方について伝えてきました。
【担当者必見】初めて小冊子をつくる人が知っておきたいポイント【1】
【担当者必見】初めて小冊子をつくる人が知っておきたいポイント【2】
今回は、その続きをお伝えします。
初校を出して、赤字を入れよう
デザインが上がったら、それをプリントアウトして「初校ゲラ」として出します。これを元に修正を重ね、実際の仕上がりまでブラッシュアップしていきます。
たとえば社内向けの小冊子などであれば、自分の上司や他部署など、必要な相手にチェックを依頼します。このチェックのことを「校正」と呼びます。
誤字脱字はもちろん、内容が事実に即したものか、写真選びは適切か、レイアウトミスは無いかなどなど、その確認事項は多岐に渡ります。基本的なチェック事項をまとめたものをリスト化することでモレは防げますが、逆にそのリストに載っていない間違いを見逃す可能性もあるため、要注意です。
また、一度つくった小冊子のデザインをもとに記事の内容を変えて定期的に発行する定期刊行物をつくる場合は、作業者が慣れてきてしまうことからミスをしたり、チェックがモレたりすることもありますので気をつけましょう。
チェック→修正→チェック→修正→・・・のやりとりを繰り返していくことになりますが、この回数が増えると作成者側もチェック側も負担が増えてきます。そこで、あらかじめ校正の回数を決めておきましょう。ダラダラとさせずにピシッと、決められた回数の中でチェックを行うからこそ、緊張感を持って良い誌面に仕上げることができます。
校了したら、いよいよ製本
大事なことを言い忘れていました!
小冊子をつくる場合、その製本方法には注意が必要です。
というのも、小冊子の製本方法には大きく分けて「くるみ製本」「中綴じ製本」があります。いずれもページ数は「偶数」である必要があります(もし奇数になってしまった場合は、余白ページが出てしまいますので必ず偶数で設定しましょう)が、特に「中綴じ製本」では、ページ数が4の倍数でなくてはならないのです。
「中綴じ製本」とは、本を開いた状態の紙(通常1枚で2ページ分。それが表と裏とで計4ページ分となる)を重ねて、中央部分をホチキスで留める製本方法です。その仕様上、ページ数は4の倍数でなくてはなりません。
薄めの週刊誌や取扱説明書などのマニュアルが、中綴じで作られていることが多いですね。
製本を中綴じにする場合には、必ず台割も4の倍数で作るようにしましょう。あとから記事を泣く泣く削ったり、スペースを埋めるために誰かが記事を急ごしらえしなくてはならなくなったりと、トラブルの種になってしまいます。
ちなみに「くるみ製本」は、束になった冊子を表紙でくるんで本にする製本方法。こちらはページ数が偶数になっていれば問題ありませんが、中綴じよりもしっかりした製本になるため費用が高くなります。
それぞれの特徴を押さえ、仕上がりの良さとコストなどに見合う最適な製本を選びましょう。
それでは、続きはまた次回!
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