
初めてでも失敗しない!キャラクターデザインの活用事例と依頼のコツ

企業や自治体の広報・PRから、YouTubeチャンネルやSNSアイコン、VTuberまで、キャラクターデザインの活用シーンは年々広がっています。とはいえ、初めての制作では「どこに頼めばいい?」「何を伝えればいい?」と迷うことも多いもの。
そこで本記事では、キャラクターデザインを成功へ導くためのポイントや実際の活用例、依頼の流れ、注意点までを初心者目線でご紹介します。
1.キャラクターデザインって何?
キャラクターデザインとは、ただイラストを描くことではなく、特定の目的やターゲットに合わせてキャラクターの見た目や性格、世界観設計することを意味します。誰に届けたいのか、何を表現したいのかを考えながら、ビジュアルだけでなく存在そのものを創り上げていくのが大きな特徴です。
1-1.キャラクターの役割とは?
キャラクターには、ブランドやサービスの「顔」として人々に覚えてもらうための大切な役割があります。
まず、視覚的にわかりやすく、印象に残りやすいため、サービスへの親しみを増したり、印象を変えたりすることが期待できるでしょう。キャラクターはブランドイメージの形成にも貢献します。親しみやすい、誠実、元気、やさしいといった抽象的な印象を、キャラクターの表情や服装、色づかいなどを通じて直感的に伝えることができます。
他にも、メッセージの語り手としての役割も見逃せません。防災や交通安全、納税や選挙といったいテーマも、キャラクターが案内役になることでぐっとわかりやすく、受け入れやすくなります。単なるマスコットではなく、情報伝達の要としての機能を果たすことができるでしょう。
1-2.よく使われるジャンルと用途
キャラクターが活躍する場面は年々広がりを見せています。たとえば企業の広報では、パンフレットや名刺、ウェブサイトなどにキャラクターを登場させることで、ブランドの親しみやすさを表現しています。商品パッケージに描かれていれば、店頭でも目を引くでしょう。
自治体では、観光や地域振興、防災やマナー啓発などの分野でもキャラクターが活用され、「ご当地キャラ」として多くの人に親しまれています。日常の中に自然に入り込む存在として、地元愛を育む役割も担っています。
近年はYouTubeやVTuberの世界でも、キャラクターが“本人の分身”として登場し、ファンとのつながりを強めています。SNSアイコンやLINEスタンプなどでも、個人やグループの印象を形作る大事な要素になっています。
このように、キャラクターデザインはただの「絵」にとどまらず、人とブランド、人と地域、人と物語をつなぐ「コミュニケーションの媒体」として、ますます多様な場面で重宝されているのです。
2.キャラクターデザインの依頼の流れと注意点
キャラクターを自分で描くことが難しい場合、多くの人はイラストレーターや制作会社にデザインを依頼することになります。しかし、初めての依頼では「何をどう伝えればいいのか」「どんな流れで進むのか」がわからず、不安になることも多いでしょう。そこで、一般的な依頼から納品までの流れと、よくある失敗例・注意点について解説していきます。
2-1.依頼〜納品までの基本フロー
キャラクターデザインの依頼は、以下のようなステップで進んでいくのが一般的です。
①目的の確認
まず最初に行うのは、キャラクターを「何のために」「誰に向けて」作るのかといった目的の確認です。企業の販促用なのか、個人のSNSアイコンなのか、用途によって求められるデザインは大きく変わってきます。
②イメージの共有
参考資料や希望イメージをもとに、どんなキャラクターにしたいかを制作者に共有します。この段階では、ざっくりとしたイメージでも問題ありません。
③ラフ提出・修正
続いて、デザイナーから最初の「ラフ案(下書き)」が提出されます。ここで全体の構図や表情、ポーズなどの方向性が示され、それに対するフィードバックを重ねながら、細部を詰めていきます。
④納品
修正対応が済んだら、いよいよ完成データの納品です。納品形式はJPEG、PNG、AIなど用途に応じて異なりますが、使用シーンを事前に伝えておくことで適切なファイル形式で納品してもらえます。
依頼から納品までの流れを事前に理解しておけば、「次に何をすればよいか」がわかり、安心して進められるはずです。
▼キャラクターデザインの制作の流れについては、以下のページで詳しくご紹介しています。
2-2.よくある失敗パターンとその防止策
キャラクター制作でトラブルになりがちなポイントはいくつかあります。そのひとつが、イメージの共有不足による「認識のズレ」です。たとえば、「かわいらしい」と伝えたつもりでも、人によって想像するテイストが違うため、完成イメージが想定と異なるということが起こりえます。こうした事態を防ぐためには、参考画像や言葉の補足をセットで伝えることが効果的です。
また、完成したキャラクターの「使用範囲」が曖昧なまま依頼を進めてしまうと、後から「ここには使えない」「追加料金が発生する」といった問題が生じることがあります。SNSや動画、グッズ化など、今後想定される展開はあらかじめ整理して共有しておきましょう。
さらに、スケジュールの管理も重要です。依頼者と制作者の間で納期やチェック日を明確に決めておかないと、「まだできていない」「修正に時間がかかってしまった」といったトラブルに発展する可能性があります。
こうしたトラブルの多くは、事前のすり合わせや確認不足が原因です。依頼側も「言われたことだけを伝える」のではなく、「どのように使いたいか」「何を大切にしているか」までを伝えることで、より満足度の高いキャラクターデザインにつながるはずです。
3.成功するキャラクターデザイン依頼のコツ
キャラクター制作を成功に導くためには、依頼の仕方にも工夫が必要です。素晴らしいスキルを持つデザイナーに依頼したとしても、依頼内容が曖昧だったり、目的とズレた表現を求めてしまったりすると、納得のいく仕上がりにならないこともあります。
ここでは、発注前の準備から具体的な伝え方のコツをご紹介します。
3-1.発注前に決めておくべき3つのこと
キャラクターデザインの依頼をする前に、まずは「なぜ作るのか」「どこで使うのか」「誰に届けたいのか」を整理しておくことが大切です。
たとえば、「商品のパッケージに使いたい」のであれば、視認性やサイズに適した構図が求められますし、「SNSで話題を集めたい」のであれば、動きのある表情やアイキャッチ効果が重要になります。このような制作の前提となる情報が曖昧なまま依頼を始めてしまうと、制作側の想像に任せる部分が多くなり、思っていたイメージと違う仕上がりになりがちです。
「どう使うか」を明確にすればするほど、デザインの方向性もはっきりし、修正も少なく済みます。まずは、ざっくりでもよいので、「目的」「使用媒体」「想定ターゲット」の3点を意識して整理しておきましょう。
3-2.依頼時に伝えるべき具体的な情報
準備が整ったら、いよいよ制作側に依頼しますが、このときにどれだけ具体的に要望を伝えられるかが、完成度に大きく影響します。
まず効果的なのは、「希望するテイスト」の共有です。「かわいい」「クール」「和風」「ゆるキャラ風」など、抽象的な言葉でも構いませんが、できれば近いイメージのキャラクター画像を添えると伝わりやすくなります。あわせて「これは避けたい」と思うデザインの方向性などのNG事項も添えておくと、ミスマッチを防げます。
さらに、キャラクターに込めたい設定や性格、セリフ口調、背景ストーリーなどがある場合は、それも共有しておくと、単なる見た目だけではない“生きたキャラ”として仕上がりやすくなります。デザイナーがキャラクターに深く入り込むためのヒントを与える意識で情報を整理するとよいでしょう。
4.キャラクターデザインは「依頼の仕方」で決まる!
キャラクターデザインを成功させるために特別なセンスや経験が必要かといえば、必ずしもそうではありません。もっとも大切なのは、「何のために」「誰に向けて」キャラクターをつくるのかをきちんと整理し、それを相手にわかりやすく伝えることです。
目的や使用シーンを明確にしたうえで、希望するイメージやNG項目、参考資料を用意する。そんな準備ができていれば、初めての依頼でも驚くほどスムーズに進みますし、完成したキャラクターにも納得がいくはずです。
まずは気になる制作サービスの実績ページを確認し、連絡フォームや電話で相談してみましょう。